英文ファイナンス用語:Materiality

Materiality(マテリアリティ)は、普通に辞書で引くと「実質的」とか「具体的」という意味がでてくると思います。 ですが、会計、税務、監査のファイナンス領域でMaterialityを使用する場合、「重要性」という意味を持つことが殆どです。 例えば、監査報告…

CFOをやる人は一度読んでおくべき記事

CFOをやる人は一度読んでおくべき記事を紹介します。 外資でコントローラーやFP&Aをやる人も同じです。 これくらいの覚悟がなければ、やるべきじゃないのでしょうね。という内容です。 私も身に覚えのあることがちょこちょこでてくるのですが、これを書いて…

期末の利益コントロールについて

3月末が近づいてきました。 日本では3月末決算の会社が多いので、今月は様々な企業が売上や費用の計上方法、タイミングについて思案を巡らせていることと思います。 当たり前ですが、会計・税務的にOKな範囲内で。 綺麗ごとに聞こえるかもしれませんが、こう…

英文ファイナンス用語:ROESG

ROESGは「アール オー イー エス ジー」と読みます。 ROEとESGを組みあわせた造語になるため、以下の略語ということになります。 ROE:Return on Equity (自己資本利益率) ESG:Environment、Social、Governance (環境、社会、ガバナンス) 大企業、上場…

経理財務で給与を上げていくには

私はキャリアの多くを経理財務(ファイナンス)の人間として生きてきたので、その仕事の重要性を理解していますし、誇りを勿論もっていますが、給与水準について気になりはじめました。 何が気になっているのか、というと。 経理財務で働いている若手社員の…

「NDAやっといて」とボールを投げられたときにどうすればいいか

先日、NDAの手続きを社内でお願いしたら全然わかりませんというスタッフがいて驚きました。 NDA自体については先日書きましたが、NDAを締結するために何をどうすればよいのか、端的に書いておきたいと思います。 自分も自然とできるようになりましたが、簡単…

FP&Aが勉強すべき本 :シン・二ホン(安宅和人)

「この国は、もう一度立ち上がれる。」 この帯に書かれた言葉を見て「ぐっ」と来ない人はいないでしょう。 (特に私のような40代くらいのおじさん層は) 企業体の戦略や方向性、投資配分に関わるFP&A(ファイナンスも含む)の人にはぜひとも勉強してほしい…

経済情勢と一致しない株価上昇時に何を備えるべきか

株価上昇の理由は なぜ株価が上がってるんでしょう。 今日、日経平均が3万円を超えて、バブル以来の高値になったとのこと。 一方で、企業の決算が赤字になったり、失業者数が増えたり、などなど株価以外の景気の情勢は悪化しているとの報道も絶えません。 …

英文ファイナンス用語:ROIC

ROICは「ロイック」と読みます。 「Return on Invested Capital」の略で日本語役は「投下資本利益率」。 計算式:(営業利益×(1-実効税率))÷(株主資本+有利子負債) 詳しいことは他のサイトに譲りますが、 端的に言えば、 調達してきた資金(株主資本…

ベンチマーク情報:割引率の実務

経理財務部門で仕事をしていると、事業価値評価に携わることがあります。 上場会社や大きな会社になると、評価業務は外注化しちゃって、専門家からもらうレポートに書かれている企業価値をそのまま使って・・・、というケースもあると思います。 これが、中…

DX化を急いては事を仕損じる

巷ではDXが流行りです。 経理財務の領域でもDXをテーマにしたウェビナーが2020年は数多く開催されました。数えようと思いましたが数えられないほど開催されていたので、カウントはあきらめましたが。 DXをテーマにしたレポートも多く見られますが、ABEAMさん…

適法な人員削減によるコストカットの仕方

ファイナンスやFP&Aの仕事を長くしていると、一度は「人員削減によるコストカット」に直面したことがあるのではないでしょうか。 こんなニュースが出てました。 www.mag2.com 退職勧奨。 実に精神的にはつらい仕事です。 退職を勧める方にも、勧められる方に…

英文ファイナンス用語:TBA、TBC、TBD

ファイナンスに限りませんが、実務をやっているとTBDやTBAといった単語を見かけることがあると思います。 TBAは「To Be Assigned」(これからアサインする)の略語で「ティー ビー エー」と読みます。 文書を見ずに、口頭で同じ意味を伝える際には「To Be As…

英文ファイナンス用語:GRP

ファイナンスというよりマーケティング用語ですが、TV広告を実施する企業におけるファイナンスの人は理解必須の用語です。 GRPはそのまま「ジー アール ピー」と読みます。 gross rating pointの略。 計算方法や意味合いについてはWikipediaがわかりやすくて…

英文ファイナンス用語:Churn Rate

Churn Rateは「チャーンレート」と読みます。 解約率のことを指します。 SAASビジネスやサブスク系の事業で用いられる指標になります。 どんな計算になるかというと・・ 月初の会員が100名いて、同月に10人退会したら、 月次のチャーンレートは10÷100で10%。…

ベンチマーク情報:Churn Rate(解約率)

SAASなどのサブスクリプションビジネスにおいて解約率は非常に大切ですが、プランニングする際に、何をベンチマークすればよいでしょうか。 すでに事業を開始していれば、過去実績を起点(あくまで起点なだけで、そのまま考えなしに将来の予測に適用するのは…

英文ファイナンス用語:NDA

一般用語ですが、知らないと恥ずかしい単語です。 Non-Disclosure Agreementの略で、「エヌ ディー エー」と読みます。 中堅以上になってくると当たり前に知らないとまずい単語ですが、若手のうちは経理財務だと社外のパートナーと契約うんぬんという話には…

ベンチマーク情報:ROA、ROE

ROA、ROEについて企業として目指すべき数値、ありたい数値は、業態及び事業規模によってかなり異なります。 しかしながら、ミニマムどれくらい目指したいか?の基準値はベンチマークとして持っておくことがファイナンスの人間には必要です。 自分組織にとっ…

テクノロジー用語:PoC

最近よくPoCという単語を目にするかと思います。 PoCは「ピー オー シー」と読みますが「Proof of Concept」の略称になります。 直訳すると「コンセプトを証明する」ですが、AIやDXなど新しいテクノロジーを本格導入する前に、効果がありそうか?を検証する…

数字をしっかりつかむ:コロナ禍の大学の休退学者5千人報道について

このYahooニュース。 「大変~」と一瞬思いますが。 news.yahoo.co.jp コメントされている方がいて、秀逸だと思いました。 ファイナンスの人間であれば、健全なる懐疑心を持ってこのように数字を見たいものです。すなわち分析とは基本的に何かと比較すること…

RPAは何に使うのかを深く考えるべき

newswitch.jp 私のいまかかわっている組織ではRPAは死んでます。 すなわち宝の持ち腐れというか、お蔵入りしています。 ライオンでは年間1000時間も労働時間を短縮できた、とのこと。 1000時間というと、だいたい社員1名の6カ月分の工数になるわけ…

マンション将来価格予測サービスのサイトが公開

prtimes.jp これは面白いですね。 登録して実際に使ってみたのですが、「予測株価」を変数として選択するだけで、 こんな感じで対象マンションの将来価格予測をはじきだしてくれます。 【マンションレビュー】価格相場・資産価値・口コミが確認出来るマンシ…

USCPAのライセンス保持者に対するコロナ対策のコンプライアンス要件について

昨日私がUSCPAのライセンス登録をしている米国のメイン州から連絡がきました。 CPAに限らず、同州のプロフェッショナルライセンスを保有している会員全員に発信されているのですが、要約すると ・コロナ予防チェックリストに従ってください。 ・従っていない…

一緒にいたいと思われるリーダー

読んでみました。 正直なところ、自分にとっては新しい発見はありませんでしたが、 一つ、いいなと思える言葉がありました。 早く行きたいなら一人で行け、遠くへ行きたいならみんなで行け アフリカの諺と書いてありました。 アフリカのどこ?と出元が気には…

FP&A(経営企画スキル検定)

FP&A(経営企画スキル検定)の案内がCFO協会からきました。 サンプル問題は力試しのために受けてみてはどうでしょうか。 この検定に向けて勉強することで、確実に知識はつくのだと思います。 FP&Aの現場では知識以外のところも多分に求められます。 そんな中…

2020年時点で実際に導入できる経理財務分野のテクノロジーまとめ(その4:先進的なもの等)

その1~2~3の続き。 特に現時点でフル導入するにはハードルも高いし、 比較的先進的なテクノロジーになる領域のまとめです。 ⑫自動監査ツール 監査法人や内部監査での導入は聞きます。 ファイナンス部門が本ツールを自主的な執行側の内部統制実行者とし…

2020年時点で実際に導入できる経理財務分野のテクノロジーまとめ(その3:コミュニケーションツール)

その1、その2からの続き ⑧ウェブ会議ツール これはもはや説明不要ですが、Zoom、Google Hangout、Microsoft TEAMSが簡単に利用できるので、よく使われているかと思います。 最近Skypeはめっきり見なくなりましたね。 昔に比べると相当に使いやすいので、と…

2020年時点で実際に導入できる経理財務分野のテクノロジーまとめ(その2:BIツール)

その1からの続き ⑥BIツール BIツールにはインターフェース(ユーザーが使ったり見たりする画面)が、エクセル寄りなものと、そうでないものに大別されます。自社にあったものをしっかり選びたいところです。 すでにたくさんのツールがあるので選ぶ際は悩む…

英文ファイナンス用語:IRR

IRRは検索すると、「Internal Rate of Return」の略称で、日本語では「内部利益率」と呼ばれます、なんて情報が山ほど出てくると思います。 読み方は「アイ アール アール」です。 外国の人と英語でやり取りする際も「アイ アール アール」でOKです。 発音は…

英文ファイナンス用語:Rev Rec

Rev Recは「レブ レック」と発音します。 理解してないと、「レブ レック」と聞いても 何のことを言ってるのか理解ができませんので、 特に会計の仕事を英語でする人は注意が必要です。 新会計基準の話もありますし、よく出てくる単語だからです。 こたえは…