英文ファイナンス用語:Feasibility / Feasibility Study

Word Cloud Feasibility Study - イラストレーションのベクターアート ...

Feasibilityは「フィージビリティ」と読みます。そのままですね。

Wikipediaだと、Feasibility Studyは

『プロジェクトの実現可能性を事前に調査・検討することで、「実行可能性調査」「企業化調査」「投資調査」「採算性調査」とも呼ばれ、「F/S」と略記』とされています。

『プロジェクト』となっていますが、「予算」や「投資によるリターン」「コスト削減策」などの実行可能性があるか?を問う際にも「Feasibility」という単語が使われますのでファイナンスの世界でも登場します。

 

分かりやすい事例でいうと、「下期に人件費を20%削って、コスト削減を実行します!」という予算が上がってきたときに、ファイナンスの人間であればいくつかの視点で、その実行可能性を評価しなくてはならないです。

 

・PLの観点・・・人員削減を行う場合、一時退職金の支払いなどが発生して、PLで見るとコストが削減できない可能性はないか?

・会社方針の視点・・・社員に対する報酬制度についての会社方針との整合性は取れているか?社内で決裁承認される可能性は高いか。

・法的な視点・・・給与カットまたは人員削減を行う場合、労働組合との交渉期間はどの程度を想定しており、下期中の交渉妥結は過去の事例に照らして現実的か。また、法的に整理解雇が認められないリスクへの対応方針は実行可能なものか。

・税務的な視点・・・この例でいうとあまり引っ掛かりそうなものはありませんが、通常は税務的なリスク要素がないか?も見ておきたいところです。

 

会計的な視点やPL視点だけだと、ケガをすることもありますので、

会社方針(ビジョンやミッション)、税務、法務、組織的な観点でも実現可能性を検証するのが良いでしょう。