面白いFP&AとつまらないFP&Aの違い

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FP&Aの仕事は果たして面白いのでしょうか。面白くないのでしょうか。

これは、「どちらにもなりえます」が答えですが、その分かれ目となるのは2つの軸があります。

 

一つ目の軸: 自分でコントロールできる領域(どういう姿勢で仕事をするか)

数字を集計して、レポートつくって、分析結果のコメント書いておわり。これだけでは面白くないでしょう。投資の妥当性を判断する。また判断するための分析を行う。事業リーダー(社長とかしする事業部門の責任者)視点で仕事をする、といったところまで踏み込んでようやくFP&Aの仕事は面白いのだと思います。

これはもう心がけ一つで変わることもありますので、自分がFP&Aなぜやるのか?をしっかりと軸として持っていればよいのだと思います。

 

 

二つ目の軸:自分でコントロールできない領域(組織のカルチャーや方針)

その組織において、FP&Aがどういった職掌範囲で、どのような権限を持っているか、によっても大分変ってきます。例えば投資については全てFP&Aが審議や承認をするような組織であれば情報が集まりますし、また権限行使して投資判断に関与することができます。

一方で、そこまで意思決定への関与は求められておらず、単純な集計屋またはエクセル屋、すなわち予算のときや実績報告のときのデータ収集、レポート作成、数字の理由をインタビューしてメモ作成、程度のことしか求められていない場合、かなり単調且つ作業負荷が高く、ルーチンよりな仕事が大勢を占める役割かもしれません。

 

 

どう見極めるべきか

では、FP&Aの仕事を探すときに、どう見極めればいいのか。完全には難しくても、普通~に書類応募して、普通~に面接受ける以外にも工夫できることがあります。

例えば:

 

・事業側のリーダーとも面接をさせてもらい、ビジネスパートナー側の期待値を直接口頭で聞き、温度感を確かめる。

・職務として投資の意思決定に承認者または稟議者として承認フローに入っているか確認する。

・JDにビジネスパートナーリングが明記されている。

ワークライフバランスを謳っている場合は、ただの集計屋さんで終わっていることが多いので気を付ける。経営に近い立場で仕事をしていたら、ワークライフバランスなんて言ってられないです。夢中で仕事をするわけなので。

 

 

自分の成長ステージも考慮して

なお、これまで書いたことは私の実務経験からくる偏見も含まれますので、ちょっと間引いて読んで頂くくらいが良いでしょう。

私は敢えて「集計屋・エクセル屋」はつまらないFP&Aである、というトーンで書いてますが、初めてFP&Aをやる場合にはそのあたりの実務経験は避けて通れませんので、若手や経験の浅い方はそういったところからFP&Aの世界に入っていく方がむしろ良いと思います。

高度なFP&Aが求められる組織だと、いきなりビジネスパートナーとガチンコでやりとりする場面もありますので、そういった実務経験や「感覚」が磨かれていないととても辛い経験になると思います。強いファイナンスパーソンを目指すならそういった修羅場というか辛い経験も必要ではありますが。