経理財務部長の仕事

経理財務部門の部長の仕事は、二つの視点で取り組む必要がある。
一つは経営者やCFOの腹心としてのマネジメント視点、
もう一点が三現主義(現場・現物・現実)に基づいた現場指揮官としての視点だ。
 
経営方針をしっかりと理解して推し進める責任があるし、その一方で
現場のオペレーションが問題なくまわることについても責任がある。
野球で言えば監督兼キャッチャーと言ったところかなと思う。
 
部長レベルになると
「全ての現場業務を知っている必要はない」
「分からなければ専門家を雇えばよい」
「正しい質問が出来れば良い」
などと言う輩を良く見るが、否、そう言った考え方は
トップマネジメントでもない限り捨て去るべきだと考える。
 
実体験から言えることだが、
現場業務を知らなければ正しい(またはより良い)ジャッジは出来ないし、
正しい指導をスタッフにできないのである。分からないから。
専門知識を有していなければ、業務に抜け漏れがあっても気付けないのである。
更に、仕事ができる、圧倒的な成果を示さない限り、
スタッフには舐めてかかる者も出てくる。『俺/私より無知じゃない』と。
 
野球をやったことがないのに監督やキャッチャーになったプロ野球選手が
果たして過去にいただろうか。。。
 
経理財務は会計基準や開示ルール、コンプライアンス等々、
常にアップデートを確認せねばならず、各人の業務が容易に専門特化するので、
現場業務をしっかり把握し続けることはとても辛い作業なのだ。
 
辛く、避けれない役割を経理財務部門の部長は担うのである。