「経営」を形にしていくのが経理財務の役割

に経営を支援するのが経理財務の役割であると述べたが、その役割をより丁寧に論じるにはまず、「経営」とは何であるかを定義する必要がある。

世の中には様々な定義があるが、ここでは「経営」とは「目標を明確にし、組織を率いてその目標を実現する」ことであると考えたい。

「経営」を形にしていくのが経理財務の役割である。

すなわち経理財務の責任者は「経営者」そのものであるし、経理財務の担当者は「支援者」ではなくて「事業をかたちづくっていくメンバー」そのものである。他部門の人間と異なるのは単に「経理財務」の専門性を有していること、ただその一点である。 

管理部門は「バックオフィス」や「縁の下の力持ち」といった表現されることが多く、事業から疎遠な印象を抱かれることが多いが、経営者層からの期待値は前述のサーベイからもお分かりの通り、異なる。

「支援者」ではなく「実行者」であることをしっかりと認識して仕事をしていくことは、ベーシックではあるが、大変に肝要なことなのである。