数的思考力は30代後半から下り坂になる中で

国の調査によれば年齢を重ねると体力のみでなく、

数的思考力と読解力も落ちていくそうです。

2 健康・福祉|平成30年版高齢社会白書(概要版) - 内閣府)

 

 

数的思考力とは「数的な情報を活用し、解釈し、伝達する力」をさします。

要は算数的能力。

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読解力は国語的能力ですね。こちらもどんどん落ちる。

図1-2-20 読解力と年齢の関係

 

こんな問題が出題されているようです。こういうのも間違えるようになるのか・・・・ 国際成人力調査(PIAAC)問題例  <パソコンに回答を入力する場合> 

 

40代になると、20代、30代よりも数的思考力、

読解力ともに劣っているわけです。

 

これ、40代の人なら職場や家庭で感じる瞬間あるのではないでしょうか。

私はあります(笑)

 

当然このグラフのように力が落ちない方もいるでしょうが、「ガンガン行こうぜ」の戦略のとれないような40代の人はどう戦うべきなのでしょうか?

 

「いのちを大事に」だと守りすぎだとは思うのですが、この年代になるとチームを率いて戦うことが多いと思いますので、どのようにリーダーシップを発揮していくか?は軸をもってないと、とても戦えないでしょう。

 

自分自身は40代に入り、体力、知力ともに落ちてきたなと感じるときもあります。

 

が、

 

一方で意思決定する力や、俯瞰する力はどんどん伸びてるなと感じるときもあります。

 

 

そんな中で、どうしていこうか?と思っていたときに、出会いました。

 

人生心得帖 (PHP文庫)

 

  

松下幸之助さんの著書に書いてあることは、ものすごく大事なのではと思う。

人を活かして、Win Winの関係を上司と部下が築くのに、この考えは必須ではないでしょうか。

 

40代くらいの方には腑に落ちる感があると思いますが、

若い人たちから見るとどうなんですかね。

 

でも、この話は40代以降の人だけ気を付けておけばよいわけではないですよね。

 

すなわち、

 

若い人たちも若くて能力が高いうちにいろいろスキル身に着けないと

後が苦しくなるということをしっかり理解しておくべきでしょう。

(アリになるか、キリギリスになるか)

 

すなわち40くらいまでにある程度身に着けないと、あとは落ちていくから

スキル習得には、学ぶ力x学んだ時間だと思うのですが、学ぶちからが落ち絵来るので、そうでしもて同じことをやろうとすると学んだ時間がのびる。

 

わかいうちにしっかり勉強した方がいいといえるのでは。

 

本書にはこんなことが松下幸之助さんの言葉として書かれています。

 

ぜひ前後の文脈も併せて読むことをお勧めしますが、

抜粋の原文ママで:

 

『まず、体力はどうか、といえば、体力がいちばん盛んなのは、十代の後半から二十代にかけてと考えられます。それはもちろん私の勝手な独断ですが、だいたい三十歳にもなると、もう下り坂になっているような気がします。』

 

『それでは知力の方はどうか。これも私の勝手な判断ですが、知力は三十歳が一番のピークとはいえない。では、何歳ぐらいがいちばん旺盛かというと、おおむね四十歳といったところではないでしょうか。

 四十歳を過ぎると、知力はだんだんと衰えてくる、というのがお互い人間の一般的な姿ではないかと思うのです。』

 

『ところで、三十を過ぎると体力が衰えはじめ、四十を過ぎると知力が衰えてくるということであれば、人間は四十を越えると、世の中でその地位を保つことも、仕事をしていくこともできなくなるのか、というとそうではありません。

 むしろ、さらに高い地位に就き、よりすばらしい仕事をしていく人が多いのが実際の姿でしょう。そこで、なぜそういうことが可能なのかをさらに考えてみますと、いわゆる社会的な構成によるところが大きいように思われます。

 その人が先輩であるとか、経験が豊かであるとかいうようなことから、若い人を中心とした多くの人から支持される、あるいは敬意を表されるというようなことが生じてきて、それがその人をより高い地位におし上げ、より大きな仕事をさせているのではないかということです。』

 

『五十、六十になって、なおかつ社長という責任ある地位にあり、その仕事を遂行して立派に成果をあげておられる方でも、これはその人一人だけの力で、そういう姿を生み出しているのではない。やはり、その人の部下というか、三十歳、四十歳の、周囲の人たちの協力があり、そのうえに自らの経験を働かせているからこそできているのだ、ということをよく知らねばなりません。』 

 

勝手ながら解釈すると、体力・知力で勝る部下に協力してもらわないと成功はできない。そして、協力してもらうには敬意をもってもらえるような人徳がないといけない、と読めるのではないでしょうか。