実践FP&A講座:エクエルルールがないとボディブローのようにジワジワ死ぬ。。。

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RPAやAIの話題にあふれていますが、まだまだファイナンスの世界ではエクセルやグーグルスプレッドシートが幅を利かせていると思います。採用活動でもエクセルできない人は私も採らないように注意しています。

 

FP&Aの世界でもエクセルとパワポが必須のツールになってきますが、特にエクセルは作業ファイルが膨大になることが殆どですので、しっかり(といってもベストエフォートどまりが現実的)管理しないと、ジワジワ聞いてきます。

 

ルールのないエクセルだらけになると、読み取るのに時間を要したり、作業途中でエラーが発生したり、ひどいときにはエラー表記が治せないまま(間違っているかもしれないリスクを抱えながら)無理やり進めたり、ロジックが説明できなかったり、等々ジワジワと自分またはチームの体力やスピードが奪われて死ぬことになります。

ですので、エクセルについては、それなりの共通言語というかルールを設定しておくことが必要だと思います。以下、経験上あるべきと考えるエクセルルールを紹介します。

 

・変更が必要な個所(変数ですね)の色は統一する。セルの色のルールを決めるのもありですが、フォントの色でルール化すると、印刷するときに便利です。(白黒印刷だと見やすくなる)

・外部リンクは飛ばさない。同ファイル内はOK。これをやらないと、迷子が出る可能性が高いです。

・同ファイル内でデータを飛ばす場合は、データソースを明確にするため、手打ち不可。ちゃんと式で飛ばす。手打ちや値貼り付けになると他者が分析できなくなります。あと自分でもどこからデータを飛ばしてきたか忘れたりします(笑)

・共有ファイルとする。最近はGoogle Spreadsheetなどで同時編集できますね。

・単位はすべて合わせる(100万円、千円とか)。

・セルの表記で単位を合わせないこと。絶対値で単位を合わせる。これをやらないと、あとで計算するときに、単位がわからなくなり悲劇になります。

・ファイル名のつけかたは統一しましょう。日付管理するなら"20200310"とか"2020_03_31”とか"2020.03.031"にするとか。あとはバージョン管理ですね。"v1"や"ver1.0"などをファイル名末尾につけるとか。

・古いファイルは確実に捨てる。大きな組織になるほど難しくなりますね。気が付けばフォルダがゴミ箱になりかねない。。

・白黒印刷できるよう色を統一(複雑なファイルはその限りではない)

・別シートに数字を飛ばす場合には、必ずトータルチェックの検算の仕組みを入れること。

・マニュアル調整を入れる場合は調整を入れるセルにコメント付す。コメントルール:調整を入れた人の名前、いつ調整を入れたか、調整を入れた理由。など決めておく。