FP&A(管理会計)で身につけるべきスキル - 数字に強くなる

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FP&Aの人が数字に強くないと、それはもう致命的です。仕事になりません。

数字に強くなりましょう。かくいう私は思いっきり文系の学生でしたので、理系・文系は関係ありません。精進すれば文系でも数字に強くなることは可能です。

 

では「数字に強い」とは何を指すのでしょうか。皆さんが思い浮かべる「数字に強い人」とはどんな人でしょう。一般的(冗談交じり含む)には、こんなような特性を持った人のことが思い浮かぶのではないでしょうか。

・頭の回転が速い。

・資料で数字や計算を間違えているのを見たことがない。

・人がつくった資料の数字の間違いやロジックが立たないことにはすぐ気づく。

・エクセル打つのが神速。

・電卓を左手で叩ける。

・記憶力がやたらよい。(前回のミーティングではXX円って言ってたよね?何で今回は金額が違うの?とか発言する)

 

皆さんも周りにもこんな人いるのではないでしょうか。

 

では、どうやったら数字に強い人になれるのでしょう。確かに、「暗算/計算が早い」や「頭の回転スピード」といった大人になってから鍛えるのは殆ど無理!といったスキルもありますが、心の持ちようや鍛錬で鍛えらえるスキルも十分にあると考えます。なぜなら、私自身が改善できたからです。

20~30代前半にかけては、正直なところ上司や役員から間違いを指摘されることも多く、思い悩んだこともありました。「なぜ、自分は単純ミスを犯したのだろう」や「あーここ計算間違ってる~」とプレゼン中に気づいたりなどしょっちゅうあったのです。

 

自分の場合は、30代半ばから急激に改善されましたが、積み重ねもあったと思いますが、まずテクニカルにできるものを実直にやりました。

・詳しくは「どうすれば資料の数字の間違いを減らせるのか」の記事を参照して欲しいのですが、資料間の合計チェックや、サマリーや過去資料とのクロスチェックを徹底的にやることです。できればチェック対象の資料はプリントアウトして、チェックした項目には赤ペンで「✓」などの記号を記入します。もちろん時間はさらっと確認する場合と比べて倍どころか5倍くらいかかるかもしれません。絶対間違えないためには、人より努力することしかないのです。

・あらゆる事柄に興味を持つことで、業務や紐づく数字の関係について深堀りすることを日常的に行うことです。これを行うことで、情報と情報を玉の中で自然と組み合わせたり、紐づけて考えられるようになります。結果、数字を確認するときに自分の中の紐づけと一致しないと、違和感を感じられるようになるのです。

・違和感を感じられるようになった、ということは事業について十分な知識を持っていることになります。すなわち、自分自身で数字を確認する前に、「あるべき数字」の仮説を立てられるということです。これは非常に強い力になります。仮説をもって望めれば、何かが仮説と異なるとき、異なることについての妥当な理由があればよし、なければ「何かがおかしい」「何かが間違っているのでは」という考えに至ることができますし、往々にしてそういった場合は、見せられた数字が間違っていることが多いのです。

・エクセルや電卓スキルも挙げておきます。限られた時間で数字を作成し、チェックするためには素早くエクセルや電卓で検証作業を行う必要がありますので、作業が早い=>同じ時間でも沢山チェックできる、というわけで必然と数字の精度が上がっていくわけです。

 

次に、心の持ちようがあげられます。これも「どうすれば資料の数字の間違いを減らせるのか」で少し書きましたが、「一瞬でも油断したら命がない」ほどの真剣さを持つことが肝要です。例えばこんな風に感がえることができれば、自分事になり真剣さが増しますよね。

・自分がCEOやCFOでこれを決算発表会で株主に対して説明すると考えた場合、十分にチェックしたか、間違えてないか、自身をもって発表できるか。

・この数字をもとに経営判断が行われる。場合によっては社員のAさんのキャリアや人生を変えることになるかもしれない。その覚悟をもって出せる内容か。

・ここで変な数字を出したら、下準備に奔走してくれた全員の努力が報われない。がんばった人たちが逆に信用を失うかもしれない。その覚悟をもって出せる内容か。

 

真剣さを持つためには、事業や組織について心から真剣にコミットしていないと難しいです。もしくは、自分自身の成長を本当に望んでいるような場合にも、真剣に取り組むことができるでしょう。

「どうしても真剣に取り組めないのです」という場合には、そもそも人生なのか仕事についてなのか、を自身の中で整理する必要があるかもしれません。 

 

・以下、最低限読むべき本: 

 

・ロジカルに物事を捉える力。マッキンゼー系は一冊読んでおくのをお勧めします。

 

定量分析のベーシックは必要ですね。

定量分析実践講座―ケースで学ぶ意思決定の手法

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  • 作者:福澤 英弘
  • 発売日: 2007/06/01
  • メディア: 単行本
 

 

・正しく事実にたどり着く、という意識は常に必要です。