AIの時代に経理人材が身につけるべき必要なスキルとは
RPA、AI-OCR、AI、BPO(アウトソーシング)が進むことしかない世界で、経理財務人材に求められるのはどのような役割、スキルなのでしょうか。
私の勤める会社でもRPAやAIの導入をゆっくりではありますが、確実に進めています。
RPAが稼働すれば、人がデータを落としてきてアップロードする、やルーチン作業は自動化してくれます。
AI-OCRが稼働すれば、請求書や紙の申込書などを手でシステムに入力する必要はなくなります。
AIが稼働すれば、売上予測やエラーと思われるデータの異常検知をしてくれます。
Chatbotを入れれば、社員からの問いあわせ対応をほとんどロボットがやってくれるかもしれません。
そう、これまで経理スタッフや派遣社員の方がやっている業務の50%程度は遠くない未来に機械がやってくれる状態になると見込んでいいでしょう。そうするとこの仕事をしている経理スタッフや派遣社員の方は何をすることなるのでしょうか。仕事はなくなるのでしょうか?
例えばAI-OCRのイメージ
残されたメンバーの仕事は減らない
経営者視点に立てば「人が減る=人件費が減る」ことを期待するかもしれません。現場視点に立てば「残業がへる。やったね!」と思うかもしれませんが、実際のところ、現在(2019年時点)においては経理は超売り手市場ということも手伝い、そもそも人員が減ってしまう組織がほとんどでしょう。ここ数年いくつかの企業において継続して人事採用に関わっているので実感として思います。
人がそもそも純減する場合、各テクノロジーが抜けた人のすべてをカバーできることはありませんので、残った人への負荷は高まる一方になってしまいます。
経理人材に求められる必要なスキルは
残った人=少数精鋭で切り盛りしてく場合、テクノロジーの活用は必須になると思われます。繰り返しますが、近年中にテクノロジー活用で効率化できる仕事は、RPA(データの取得や転記、登録)、AI-OCR(紙の情報をシステムに入力)、AI(売上予測作成や、エラーチェック)が主なものです。
その上で、経理人材は何をスキルとして求められていくようになるのでしょうか。(続く)