コロナの財務値予測への影響分析をファイナンスがやるの?

事業計画や、予算、将来予測の仕事をしているファイナンスの人達の中で、今悩ましいのは「コロナによる影響がいつまで続くのか?今後の財務値予測はどうなるのか?」だと思います。

 

国も専門家も意見がバラバラ。企業のIRでも予測についての開示はしていません。ですが、社内では当然ながら、売上予測、資金予測のために様々な分析が作業が行われているのが実情でしょう。(私がいる組織もそうです)

 

親会社や経営陣から予測を求められる中で、「コロナがいつまで続くかわかりません」なんて回答では済まないですね。緊急事態宣言が出た4月頭から6月末現在にかけての実績においてのコロナ影響値は頑張って分析をすれば数字は出せるでしょう。 例えば駅利用状況から消費者行動や売上との相関性を見出すことができたり。

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出元:https://corona.go.jp/dashboard/

 

しかしながら、将来予測については「いつころ終息するか?」を専門家でもないファイナンスが頑張って予測することは全くナンセンスでありそんなことに時間を使うべきではないでしょう。

AIも本件についてはよりどころとなる過去データも教師データもあてにあまりならないのではないでしょうか。SAARSやペストなどはあるかもしれませんが、これだけグローバル化で世界が狭くなっているとかなり変数が異なるでしょう。

 

それにしても。コロナ動向はコントロールできないので、それがいつまで続くのかをファイナンスの人間が一生懸命予測しても根拠もありませんし、信用もされないでしょう。

そんな予測に時間を費やすくらいであれば、いかに事態の変化に素早く対応できるか?を考え抜いて準備することに時間を使った方がよほど生産的です。


私の場合は、そんな考え方なので、コロナの収束予測は自分たちでやらず、外部(シンクタンクが出してるのに)依拠することにしました。

私が予測したところで、何の価値もないので(笑)

 

定点的に出してくれそうで、現在収束予測の情報を出してくれているところを並べました。

 

大和総研のシナリオ

6月前後または2021年初に収束。

https://www.dir.co.jp/report/research/economics/outlook/20200608_021589.html

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 他、ありますかね(笑)

見つけたら追記していきます。

 

以上、多くの業態で業績予測が難しい状況、ファイナンスがどうかじ取りできるかはチャレンジでもありますが、腕の見せ所ですね。