経理財務で周りの一歩先を行くキャリア戦略(例えば年収1000万~)のために必要なスキルとは
年収1000万円に近づく職種を前回書きました。ではそういったポジションにつくためにはどういったスキルが必要になるでしょうか。採用する側として、自分のチームの年収水準、また候補者の方の年収水準など山のように見てきましたので、そこから見えてきたことを記します。
1)高い役職に就く。
日本の中小企業、大手企業においては2)がセットでないとほぼほぼ難しいと考えていた方がよいです。大手上場起業などで経営陣の若返りが~といっても50代だったりします。50代が若手の世界。。一方、資金調達済みのベンチャー企業でのCFOや管理部門長の役職に就ければ1000万円はありますが、これの続きは以下の5)で。
2)高い役職(ほぼイコール)順調に歳とキャリアを重ねる。
日本の中小企業、大手企業において、失敗せずにしっかりと実績を出し続けて役職を上げていくことで経理財務でも1000万円を目指せます。
因みに、大手商社や大手金融系企業ですと、30代後半くらいからは結構いけます。
3)外資系企業で働く。
これは以前の記事でも書きましたが、英語力(読み書きはOK、早口の電話会議やインドなまりの英語だと厳しいけど、多少のやり取りは口頭でもOKレベル)と経理財務の経験値があれば、年収1000万円への一番近道なように思います。
外資系企業だとかなり大きな日本法人でないと新卒採用はしませんので、一般企業で3年程度の経理財務経験を積みつつ、英語をしっかり勉強しておくのがステップになります。米系の外資系企業が多いので、USCPAの取得はこういった企業からは好印象になります。
外資においてもファイナンスのスタッフレベルでは年収1000万円には届きません。マネジャー以上を目指す必要がありますが、そこは競争になりますので年次を重ねても必ずマネジャーになれるとは限りません。
4)外資系の会計系コンサルで働く。
このパターンで行く場合には、それなりの英語力(読み書きは当然OK、海外向けのインストラクションが英語で出せますレベル)が必要と考えておくべきでしょう。新卒でコンサルに入ってしまうのも一手です。一般事業会社と(戦略系じゃなくても)コンサルはカルチャーが違いますので、結構リスキーです。マネジャーレベルで年収1000万円程度になることがおおく、そのためには早いひとで20代後半、遅い人で30代半ばくらいまで経験を積んで成果を出していくことが求められます。
資金調達済みのベンチャー企業でのCFOや管理部門長の役職に就ければ1000万円はありますが、なおかつストックオプションなど付随しますので実質年収は会社がつぶれなければ上がっていきますね。そういった役職についている方は殆どが、投資銀行、ファンドなど出資側でベンチャー企業と関わった経験のある人、金融・証券で市場とのかかわりや企業分析経験がある人、または公認会計士を経てる人といった傾向があります。そもそもこういった方々は年収水準が既に高い状態ですので、年収維持もしくは年収を下げてベンチャーに飛び込むことがあります。
以上、事業会社のファイナンス業務で年収1000万円になるために必要なスキルの概略を記載しましたが、共通のするのはどこかのタイミングでの競争を勝ち抜かないといけないことです。それは新卒の就職活動であり、社内の出世競争であり、中途での転職採用のとき、です。
新卒の就職活動で競争に負けても、その後のリカバリーは全然問題ありませんので、日々日々しっかりと高みを目指して学び、働いているか、が差として出てくるものと思います。面接をしていると、この人材には「1000万出すよね」と納得感のあることが多いです。
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