上場企業でCFOやるなら読むべき本:生涯投資家(村上世彰)

上場企業でCFOやるなら、村上さんの書籍は読んでおいた方がいいです。 特にPBRが低いなど、割安の株価になってる企業で。 資本市場のあるべきコーポレート・ガバナンスの姿が熱く語られてます。 最近また改めて読んだのですが、好き嫌いあるかもしれませんが…

不正のトライアングルのうち2つが揃えば不正は起きると考えておくべき

自分は大丈夫そんなことやるわけがない、と思いがちですが不正のトライアングルにハマってしまうと、不正に手を染めるリスクは誰にでもあると一般的には言われます。 不正のトライアングルとは、「不正を行う動機」のある人が「不正を行える環境」に置かれ、…

MRRではなくMonthly Recurring Profitのコンセプトを考えてみた

サブスクやSAASビジネス界隈では、重要な経営指標としてMRRが使われますよね。 MRRについてはこちら:英文ファイナンス用語:MRR - Society 5.0時代の経理財務~テクノロジーの活用と英語力~ この指標なのですが、トップライン(すなわち売上ですね)の成長…

Z世代が目指すべき経理部門のキャリアを考えてみた

私は昭和生まれのX世代なのですが、就職氷河期を乗り越えたこともあって、いまだに「24時間働けますか?」の感覚が抜けてない人間です。 www.youtube.com ですが、その考えはもう古い。 働くことで生きがいを感じているのであれば24時間フル稼働できるが、…

インフルエンサーの反社・与信チェック方法とツールまとめ

企業においてもインフルエンサーやライバーを活用したマーケティング手法が一般的になってきています。 筆者も経験があるのですが、その場合はほぼ「個人」と取引を行う感じになります。 インフルエンサーマーケティング会社を通して活動を行うにしても、「…

「NDAやっといて」とボールを投げられたときにどうすればいいか

先日、NDAの手続きを社内でお願いしたら全然わかりませんというスタッフがいて驚きました。 NDA自体については先日書きましたが、NDAを締結するために何をどうすればよいのか、端的に書いておきたいと思います。 自分も自然とできるようになりましたが、簡単…

FP&Aが勉強すべき本 :シン・二ホン(安宅和人)

「この国は、もう一度立ち上がれる。」 この帯に書かれた言葉を見て「ぐっ」と来ない人はいないでしょう。 (特に私のような40代くらいのおじさん層は) 企業体の戦略や方向性、投資配分に関わるFP&A(ファイナンスも含む)の人にはぜひとも勉強してほしい…

経済情勢と一致しない株価上昇時に何を備えるべきか

株価上昇の理由は なぜ株価が上がってるんでしょう。 今日、日経平均が3万円を超えて、バブル以来の高値になったとのこと。 一方で、企業の決算が赤字になったり、失業者数が増えたり、などなど株価以外の景気の情勢は悪化しているとの報道も絶えません。 …

適法な人員削減によるコストカットの仕方

ファイナンスやFP&Aの仕事を長くしていると、一度は「人員削減によるコストカット」に直面したことがあるのではないでしょうか。 こんなニュースが出てました。 www.mag2.com 退職勧奨。 実に精神的にはつらい仕事です。 退職を勧める方にも、勧められる方に…

数字をしっかりつかむ:コロナ禍の大学の休退学者5千人報道について

このYahooニュース。 「大変~」と一瞬思いますが。 news.yahoo.co.jp コメントされている方がいて、秀逸だと思いました。 ファイナンスの人間であれば、健全なる懐疑心を持ってこのように数字を見たいものです。すなわち分析とは基本的に何かと比較すること…

FP&A(経営企画スキル検定)

FP&A(経営企画スキル検定)の案内がCFO協会からきました。 サンプル問題は力試しのために受けてみてはどうでしょうか。 この検定に向けて勉強することで、確実に知識はつくのだと思います。 FP&Aの現場では知識以外のところも多分に求められます。 そんな中…

社内ルールが一か所にあることの重要性(太鼓と旗)

孫氏の兵法より 『軍政に曰わく、「言うとも相い聞こえず、故に金鼓(きんこ)を為る。視すとも相い見えず、故に旌旗を為る。」と。是の故に昼戦に旌旗多く、夜戦に金鼓多し。金鼓・旌旗なる者は人の耳目を一にする所以なり。人既に専一なれば、則ち勇者も独…

仕事の優先順位ってどこに置くべき?

以前とある研修でマネジメント層が置くべき仕事の優先順位について学びました。 「優先順位」は判断軸でいかようにも変わりますが、その研修では「緊急度」x「重要性」の二つの軸で考えてください、というお題が出ました。 私はそこで少し悩んだのですが、…

数字はきりすて

経理財務や管理会計、FP&Aの仕事をしていると、社内で財務値の報告書をつくる機会が多いと思います。 とある組織で働いたときに、報告書の数字の単位について明確なルールがなく、また金額の「単位」が資料に記載されていない場合が散見されることがありまし…

FP&Aが勉強すべき本 :企業参謀(大前研一)

FP&Aに限らず、参謀的、軍師的立場の人であれば本書については読んでおくことを強くお勧めします。 なお、本書の大1刷は1985年10月発行です。 大前研一氏は1943年生まれなので42歳のときに本書を上梓されています。(今の私と同じ歳だ・・・)は余談で何よ…

管理部門の人員数はどの程度が最適かファイナンス視点で語る

戦略・方針決定やFP&Aに関わるようになると、避けて通れないのが人件費及びヘッドカウント(人員数)の予算決めや管理になります。 では、あなたが自社の「あるべき管理部門のヘッドカウント数(ひいては人件費)」についてファイナンスとして方針を決めなく…

FP&Aが勉強すべき本 :グロービスMBAビジネスプラン(グロービス経営大学院)

FP&Aを初めてやる場合、また目指す場合にはビジネスプラン(事業計画)の実務について精通している必要があります。 初心者レベルの場合、業務を始める前に本書を読んでおくことを強くおすすめします。私も自分の部下に過去進めたことがあります。その部下は…

我が国における健全なベンチャー投資に係る契約の主たる留意事項

ベンチャー企業のファイナンスやる人には便利な情報だと思います。 タームシートのテンプレとかも掲載されているので、自身がファイナンスとして資金調達に関わる際に、何もよりどころがなければ比較検討ができます。 www.meti.go.jp

Headcount Reportのテンプレート

Headcount の管理をするためのテンプレートを最近作りました。 昔は残業時間など入れてないものを作っていたのですが時勢ですね・・「People/人」について全社の概観を見れるようにしています。 大企業だと部門名のところが事業部やセクター、カンパニー等に…

「データ・ドリブン社会の創発と戦略」が勉強になる

Yahoo CSOの安宅さんの慶應での講義が無料で公開されています。 こんなに良いものが無料でいいのでしょうか・・・ 今の学生は若いときにこんな講義を受講できるのですね。羨ましいなと思う反面で自分は学生のときに麻雀ばかりやっていたので・・・きっとダメ…

会計士協会の監査マニュアル作成ガイドは、経理業務構築に使える

会計士協会の監査マニュアル作成ガイドは2000年に報告されている古いものですが、今も色褪せない内容かと思います。 勘定科目ごとに監査手続きが書かれているため、これと同じチェック作業を決算業務に組み込んでいけば、結果的に正しい財務諸表の作成につな…

実践FP&A講座:本当にそのポジションを採用するべきか

FP&Aをやっていると、担当している事業についての人件費およびヘッドカウント(人員数)の管理も役割として担うことが殆どです。 即ち、人の「採用」に関しても判断が求められるようになります。ただし、経理財務が組織の中で力を持っていないと、その意思決…

たどり着いた報告書フォーマット

議事録やメモなどテンプレートは山ほどありますが、シンプルでフォーカスされた書式に最近たどりつきました。大企業ではだめかもしれませんが、スピードと本質重視の組織であれば、この程度のフォーマットが一番使えると思っています。因みに最終的に参考に…

実践FP&A講座:営業が出してきた売上予測を検証する

経理財務の機能として、数字の妥当性の検証があると思います。 例えば営業が出してきた売上予測について、経理財務が検証することはあるでしょうか。 そもそも営業や現場が強く、管理部門のパワーが弱い場合は検証する場面すらないかもしれません。 グローバ…

実践FP&A講座:エクエルルールがないとボディブローのようにジワジワ死ぬ。。。

RPAやAIの話題にあふれていますが、まだまだファイナンスの世界ではエクセルやグーグルスプレッドシートが幅を利かせていると思います。採用活動でもエクセルできない人は私も採らないように注意しています。 FP&Aの世界でもエクセルとパワポが必須のツール…

FP&A(管理会計)で身につけるべきスキル - 数字に強くなる

FP&Aの人が数字に強くないと、それはもう致命的です。仕事になりません。 数字に強くなりましょう。かくいう私は思いっきり文系の学生でしたので、理系・文系は関係ありません。精進すれば文系でも数字に強くなることは可能です。 では「数字に強い」とは何…

FP&A(管理会計)で身につけるべきスキル - 心を鍛える

身体的及び知的体力(体)を鍛えることで、スキル(技)を養う余力が出てきます。体と技があれば、心にも余裕が出てきますので、心を鍛えるには、まずは体と技をしっかりと鍛えることが先でしょう。 私がこれまで見てきた中で、成功しているFP&Aの方にはこの…

FP&A(管理会計)で身につけるべきスキル - 経営者視点を養う

FP&Aに携わると、経営者に近いところで業務を行うことになりますので、経営者視点で何を求められているのか、また何が必要であるのかしっかりと考えらえることが必要です。 経営者視点を学ぶには経営するのが一番なのでしょうが、誰でもできそうなこととして…

FP&A(管理会計)で身につけるべきスキル - まずはじめに体力

実際に企業でFP&Aの実務をやったことのある人間でないとわからない、実務で必要となるスキルをリストアップしていきたいと思います。 各スキルに入る前に、まず第一に重要なこととして、FP&Aで成功するためには「体力」が必要になりますので、FP&Aの仕事をこ…

実践FP&A講座:IT部門が出してきたシステム開発費用の妥当性を検証する。

(ケーススタディ) ファイナンスの担当者で、システム部門から申請された開発案件(投資)について承認をしなければならない。 ------------------------------------ こういったケースで、最も検証が困難なのは開発費…